東京から信州へ歩いて帰ってみた・3 ≪道が・・≫
こんにちは。
軽井沢ハーフマラソンを観戦してきて、挑むことへの情熱が湧きつつあります。
風越公園のプールもそろそろ再開させて、心身ともの健康を目指します
===
つづき。

前回おじいに拾われた様子。
http://sakuraikaruizawa.blog33.fc2.com/blog-entry-353.html
夕暮れ時にお寺でおじいに拾われ、ついてゆく。
上野村というところがどういう場所かなんて全く予備知識も持っておらず、また地図もないのでどこに位置するのかも全く分からなかった。
ただ、夜は暗闇の中にポツポツと明かりがある程度で遠くせせらぎの音が聞こえたような気がするし、実際聞こえてなかったと思うけど耳の奥にふくろうの 「ホゥ、ホーゥ」 という鳴き声が連呼していたような そんな雰囲気の怪しい夜を記憶してます。。

薄暗いおじぃの家は、古民家に手を入れてきたようなでっかく古い土間のある家でして 数年前に作ったのか作りかけなのか分からない味噌樽と大豆・あと農機が散乱している、ほんのり発酵臭が漂う昭和初期の佇まい。 ガチャガチャTVとちっこいボンボン時計から発せられる音がなんともレトロな空間を作り出しておりました。
おこたに通され ここで初めて
「どこからきたびゃぁ~」 とおじぃ。
東京から実家の佐久に歩いて帰っている途中を告げると
「はやっちょるじゃかーい?ぜんげつもばあさまがあるいててとめちょったじゃじゃょ」
と余り驚きもせずに淡々とそのばあさまの話をし始めた。
ちなみにおじぃは90歳ちかく、息子も皆定年を迎えて年1回くらい顔出しにくるとおしゃってたので年齢的にもそのばあさまと何かあったとは思えないのだけど・・チョットニンマリしてた表情が怪しかったので一瞬お茶のニオイを嗅ぎ直した(睡眠薬なんぞあるはずがなく親切心なのは判っていつつも、昔話のようなシチュエーションが警戒心を高めさせる独特な雰囲気だったことをお察しください・・)
はらへっちょるじゃろ、喰え!
と出されたものは、冷ゴハンの上に生卵そのまんま乗っけたものといわしの缶詰。箸が刺さってる・・
それでも疲労しきっておかしかった胃を落ち着かせるには十分なごちそうで、あのまま寺で寝ていてはありつけなかったものですから 有り難くて嬉しかったなあ
その後に用意くださった「タイルとステンレスの小さなお風呂」には、半畳ほどの正方形空間がこんなにも心地よいものなのかと驚かされた。 嬉しくてあぐらのまんま 浴槽でぐるぐる縦に横にまわったりもした。何かを洗い流したい洗濯機を想像していたのだろうか
足のむくみとともに警戒心もほぐれ、 お礼におじぃの肩をもみ
おじいのお茶のみ仲間のように2時間ちかく話し相手をし、重たい布団に潰されて就寝しました。
・・ボンボン時計のカチコチが気になり眠りが浅かった
おじぃの朝は早く、遅くまで話した割には5時には起きてガサゴソ。
そういやぁコケーって鳴いてるし どうやら庭でニワトリを放し飼いしてるようです
7時前には昨夜と同じ食事を頂き(いわし缶が何かの蒲焼にUP)お茶を飲んで昨夜と同じ話を聞き、早めに出発することにしました。
出かけに 「これぇー もってけぇーぃ」
と渡された、サンガリアよりもっとマイナーな缶コーヒー。
飲む気がおきないほど古く怪しかったのですが、気持ちを有難くバックの奥に放り込んでおいた。
これも後に「神の一滴に・・」
見ず知らずの怪しい若者(当時)を泊めるなんて、結構勇気がいることじゃないのかなぁ
気遣いの要らない、さりげないおもてなしがホントに嬉しくて、
当時お守り代わりに永く忍ばせていた「弐千円札」を、そっとお礼の一文とともに置いてきました。
朝7時半におじぃの家上野村を出発し、1時間くらい歩いたところで 事件発生!?

・・・道が ないじゃん
長野に続く国道が、地すべりかなにかで分断されていたのだ。
どうりでゴールデンウィーク中なのに 車がいないわけだ。
つづく
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いまはR299復旧しています。秩父経由で八王子方面行くには便利です。
軽井沢ハーフマラソンを観戦してきて、挑むことへの情熱が湧きつつあります。
風越公園のプールもそろそろ再開させて、心身ともの健康を目指します

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つづき。

前回おじいに拾われた様子。
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夕暮れ時にお寺でおじいに拾われ、ついてゆく。
上野村というところがどういう場所かなんて全く予備知識も持っておらず、また地図もないのでどこに位置するのかも全く分からなかった。
ただ、夜は暗闇の中にポツポツと明かりがある程度で遠くせせらぎの音が聞こえたような気がするし、実際聞こえてなかったと思うけど耳の奥にふくろうの 「ホゥ、ホーゥ」 という鳴き声が連呼していたような そんな雰囲気の怪しい夜を記憶してます。。

薄暗いおじぃの家は、古民家に手を入れてきたようなでっかく古い土間のある家でして 数年前に作ったのか作りかけなのか分からない味噌樽と大豆・あと農機が散乱している、ほんのり発酵臭が漂う昭和初期の佇まい。 ガチャガチャTVとちっこいボンボン時計から発せられる音がなんともレトロな空間を作り出しておりました。
おこたに通され ここで初めて
「どこからきたびゃぁ~」 とおじぃ。
東京から実家の佐久に歩いて帰っている途中を告げると
「はやっちょるじゃかーい?ぜんげつもばあさまがあるいててとめちょったじゃじゃょ」
と余り驚きもせずに淡々とそのばあさまの話をし始めた。
ちなみにおじぃは90歳ちかく、息子も皆定年を迎えて年1回くらい顔出しにくるとおしゃってたので年齢的にもそのばあさまと何かあったとは思えないのだけど・・チョットニンマリしてた表情が怪しかったので一瞬お茶のニオイを嗅ぎ直した(睡眠薬なんぞあるはずがなく親切心なのは判っていつつも、昔話のようなシチュエーションが警戒心を高めさせる独特な雰囲気だったことをお察しください・・)
はらへっちょるじゃろ、喰え!
と出されたものは、冷ゴハンの上に生卵そのまんま乗っけたものといわしの缶詰。箸が刺さってる・・
それでも疲労しきっておかしかった胃を落ち着かせるには十分なごちそうで、あのまま寺で寝ていてはありつけなかったものですから 有り難くて嬉しかったなあ

その後に用意くださった「タイルとステンレスの小さなお風呂」には、半畳ほどの正方形空間がこんなにも心地よいものなのかと驚かされた。 嬉しくてあぐらのまんま 浴槽でぐるぐる縦に横にまわったりもした。何かを洗い流したい洗濯機を想像していたのだろうか
足のむくみとともに警戒心もほぐれ、 お礼におじぃの肩をもみ
おじいのお茶のみ仲間のように2時間ちかく話し相手をし、重たい布団に潰されて就寝しました。
・・ボンボン時計のカチコチが気になり眠りが浅かった
おじぃの朝は早く、遅くまで話した割には5時には起きてガサゴソ。
そういやぁコケーって鳴いてるし どうやら庭でニワトリを放し飼いしてるようです
7時前には昨夜と同じ食事を頂き(いわし缶が何かの蒲焼にUP)お茶を飲んで昨夜と同じ話を聞き、早めに出発することにしました。
出かけに 「これぇー もってけぇーぃ」
と渡された、サンガリアよりもっとマイナーな缶コーヒー。
飲む気がおきないほど古く怪しかったのですが、気持ちを有難くバックの奥に放り込んでおいた。
これも後に「神の一滴に・・」

見ず知らずの怪しい若者(当時)を泊めるなんて、結構勇気がいることじゃないのかなぁ
気遣いの要らない、さりげないおもてなしがホントに嬉しくて、
当時お守り代わりに永く忍ばせていた「弐千円札」を、そっとお礼の一文とともに置いてきました。
朝7時半におじぃの家上野村を出発し、1時間くらい歩いたところで 事件発生!?

・・・道が ないじゃん
長野に続く国道が、地すべりかなにかで分断されていたのだ。
どうりでゴールデンウィーク中なのに 車がいないわけだ。
つづく



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