大雪となった15日の状況を。
・
余り振り返りを先にすると忘れてしまうことと、
1週間経過した今、ちょっと初心に戻りながら今後を迎えて行こうと、
さらりと当日の様子を振り返っておこうかと思います。
前夜の14日。
さらっとした積雪がありました。先週を経験しているので気が楽だったと
いうか、明日も多少は積もるだろう、早めに起き雪かきしてから出社しよう
程度の認識でトンボの湯から帰り、寝ました。


15日。
7時半前に起き、静かな外を眺め・・・笑う。

薪棚のポリカ屋根が割れちゃう! と、除雪に玄関を出るとー・・

笑ってしまった。
出勤せねばならんので、まずは車の救出にとりかかる。



この雪では皆通常出勤は無理だろう。でも管理もあるし行かねばと、
サラサラ雪の上を掬いながらSUVで走れそうな範囲を目指して車の
まわりと前面道路、向かう先の道を、息子とじゃれながら掘り進む。

埋まるよ・・
9時半過ぎから一気に猛吹雪となり、不気味な魔王が吹き荒れる。
部屋に戻り2時間半様子を見て、風がやや弱まった昼前にもう一度
表に出ると、、+18センチ位新たに積もっているではないですか。
昼前後も様子を見て雪をかき、13時半過ぎに息子を部屋に戻す。
これはライフラインを作らないと明日以降の予定がたたないと、
今日の出社は無理と悟り、 開拓モードに切り替える。
午前からの冷えを経て、長丁場に備えてこれを。。

セントバーナードの首に付いているものの役割がよーく分かった。
このガソリンがなかったら、夜まできっとできなかった。

南500m先にある町道へ出たい。昼間に近所若者がスノボウエアで
ズブズブと歩き進んだが、「こ、心折れました」 と戻ってきていた。
でも行かないとなあ。150mスコップで掘り進んだけど、はるか先まで
見渡せる農地入口に差し掛かった所で掘るのを諦め、人間ラッセルの
道を選んだのでした。
布のズボンと軍手二枚重ね。。冷たい。



この道は奇跡的に前夜に除雪が一回入り、70センチ位の積雪。
太ももまでのさらっさらの新雪を、ズボズボひたすら進んでいく。
いや、10歩進んで一息ついて、の繰り返しだったかな?
自分の後ろに、道が出来る快感。。

どんどん日が傾いてくる、想定していたよりも進むのに時間かかる。
町道がみえて来たけど、車の気配がない。まさか・・・

町道ですら、この雪。 車が走れる訳が無いことに脱力したのですが、
黙々とスコップで歩道を作られている夫婦がご近所の農家の方だった
ので、少し話しをして力をもらい、戻って北へ進もう!と思えたのです。
往復すると、簡易ながら歩道ができた。必要な人が、歩ける。
家まで戻り、バイパスへの350mを進む決意に再度雪割りを。
こちらのルートは、畑の雪も舞ったからか110センチ以上ある。
マタはおろか、ヘソの高さまで埋まる。
先ほどよりも一歩の沈みが大きく、更に歩くスピードが遅い。。

スコップで少し掻いたり試すも効果がないので、スコップを
先方に差し込んで引き寄せるかのように身体を前に進ませる。
(格闘技が好きなので・・)首相撲からのチャランボ!ボマィエ!!
を、本当にひたすらに打ち込むように進む。膝蹴りが上手くなった。
そんな要領で、状況を変な楽しみに変えて歩き進みました。

深い新雪は、雪の下が幻想的に青く光ります。
良い写真が撮れなく残念ですが、ホワンと青白く鈍く発光する
雪の穴は、不安を吹き消してくれる不思議な温かい力がありました。


やっと到達した、
18号バイパスが・・

恐ろしい程の静寂に・・・
時が止まったのか、陸の孤島となったのか、
そんな不安がよぎる程でした。
遠くで救急車がスリップしながら進んでいく。
道路がどうにもならないと、救出も遅れるのだと怖くなった。
それでも考えていても解決しないので、明日の徒歩出社に備えて
歩いてきた道をスコップで、歩道にしながら掘り戻りました。


特別なことでなく、出社を必要とする人たちは皆行った行為です。
定住の方々が庭先を掘っていてくれたので実際は200m強程の距離で
済みましたが、それでも19時半近くまでは道づくりしていました。
翌朝。

18号バイパスの様子。夜の除雪は入らなかった。。

国道18号も同様でした。
そして、ここでの更新開始に繋がります。
まだまだ先はありますが、重機の出動が出来ないほどの記録的な
大雪となりましたが、一歩一歩、そして協力の輪が広がりながら
ここまで復旧が進んできています。
振り返ってみると、不謹慎かもしれませんが
この経験と活動というか雪掻き&別荘管理業務は楽しんでいました。
後ろを向いていたら疲れちゃうし、以前書いたように電気と水道が
無事でしたし、天気だって奇跡的に好天続きでしたし。
もっと遥かに大変な思いをされた方のいる3.11と比べれば、、
体力は使いましたが精神力が萎えることはありませんでした。
締めるのはまだまだ先で、きっと締めません。
今回の経験から今後に備え、行政始め別荘管理者・各業者の対応も
良い方向に変わっていくことでしょう。
ですので投げっぱなしな記録的記事を、一旦今回分で終えさせて
もらおうと思います。
通常の緩い軽井沢や個人記事に戻りながら、
必要な情報は、こちらでも届けていきますね。
大雪・台風・地震・気象情報カテゴリ。
http://sakuraikaruizawa.blog33.fc2.com/blog-category-35.html
3.11記事が懐かしく感じますが、風化させてはいけない災害です。
あと少しで、丸3年・・まだ日常生活に戻れない方も多くいる現実を
今一度噛み締め、出来る協力をしていきたいと思い改めるきっかけと
なりました。
ps:思いがけず多くの非コメや各所への連絡を頂き有難うございました。
復旧や救出の最前線にいる方と比べると呑気な発信で申し訳なかった
ですが、少しお役にたてたようで嬉しかったです。
これからお返事していきます。

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23日の朝の散歩。


ひたすらに歩いて作った道は、畑を撫でる風によって跡形もなく
埋まっていました。 平和なことが、何よります。
余り振り返りを先にすると忘れてしまうことと、
1週間経過した今、ちょっと初心に戻りながら今後を迎えて行こうと、
さらりと当日の様子を振り返っておこうかと思います。
前夜の14日。
さらっとした積雪がありました。先週を経験しているので気が楽だったと
いうか、明日も多少は積もるだろう、早めに起き雪かきしてから出社しよう
程度の認識でトンボの湯から帰り、寝ました。


15日。
7時半前に起き、静かな外を眺め・・・笑う。

薪棚のポリカ屋根が割れちゃう! と、除雪に玄関を出るとー・・

笑ってしまった。
出勤せねばならんので、まずは車の救出にとりかかる。



この雪では皆通常出勤は無理だろう。でも管理もあるし行かねばと、
サラサラ雪の上を掬いながらSUVで走れそうな範囲を目指して車の
まわりと前面道路、向かう先の道を、息子とじゃれながら掘り進む。

埋まるよ・・
9時半過ぎから一気に猛吹雪となり、不気味な魔王が吹き荒れる。
部屋に戻り2時間半様子を見て、風がやや弱まった昼前にもう一度
表に出ると、、+18センチ位新たに積もっているではないですか。
昼前後も様子を見て雪をかき、13時半過ぎに息子を部屋に戻す。
これはライフラインを作らないと明日以降の予定がたたないと、
今日の出社は無理と悟り、 開拓モードに切り替える。
午前からの冷えを経て、長丁場に備えてこれを。。

セントバーナードの首に付いているものの役割がよーく分かった。
このガソリンがなかったら、夜まできっとできなかった。

南500m先にある町道へ出たい。昼間に近所若者がスノボウエアで
ズブズブと歩き進んだが、「こ、心折れました」 と戻ってきていた。
でも行かないとなあ。150mスコップで掘り進んだけど、はるか先まで
見渡せる農地入口に差し掛かった所で掘るのを諦め、人間ラッセルの
道を選んだのでした。
布のズボンと軍手二枚重ね。。冷たい。



この道は奇跡的に前夜に除雪が一回入り、70センチ位の積雪。
太ももまでのさらっさらの新雪を、ズボズボひたすら進んでいく。
いや、10歩進んで一息ついて、の繰り返しだったかな?
自分の後ろに、道が出来る快感。。

どんどん日が傾いてくる、想定していたよりも進むのに時間かかる。
町道がみえて来たけど、車の気配がない。まさか・・・

町道ですら、この雪。 車が走れる訳が無いことに脱力したのですが、
黙々とスコップで歩道を作られている夫婦がご近所の農家の方だった
ので、少し話しをして力をもらい、戻って北へ進もう!と思えたのです。
往復すると、簡易ながら歩道ができた。必要な人が、歩ける。
家まで戻り、バイパスへの350mを進む決意に再度雪割りを。
こちらのルートは、畑の雪も舞ったからか110センチ以上ある。
マタはおろか、ヘソの高さまで埋まる。
先ほどよりも一歩の沈みが大きく、更に歩くスピードが遅い。。

スコップで少し掻いたり試すも効果がないので、スコップを
先方に差し込んで引き寄せるかのように身体を前に進ませる。
(格闘技が好きなので・・)首相撲からのチャランボ!ボマィエ!!
を、本当にひたすらに打ち込むように進む。膝蹴りが上手くなった。
そんな要領で、状況を変な楽しみに変えて歩き進みました。

深い新雪は、雪の下が幻想的に青く光ります。
良い写真が撮れなく残念ですが、ホワンと青白く鈍く発光する
雪の穴は、不安を吹き消してくれる不思議な温かい力がありました。


やっと到達した、
18号バイパスが・・

恐ろしい程の静寂に・・・
時が止まったのか、陸の孤島となったのか、
そんな不安がよぎる程でした。
遠くで救急車がスリップしながら進んでいく。
道路がどうにもならないと、救出も遅れるのだと怖くなった。
それでも考えていても解決しないので、明日の徒歩出社に備えて
歩いてきた道をスコップで、歩道にしながら掘り戻りました。


特別なことでなく、出社を必要とする人たちは皆行った行為です。
定住の方々が庭先を掘っていてくれたので実際は200m強程の距離で
済みましたが、それでも19時半近くまでは道づくりしていました。
翌朝。

18号バイパスの様子。夜の除雪は入らなかった。。

国道18号も同様でした。
そして、ここでの更新開始に繋がります。
まだまだ先はありますが、重機の出動が出来ないほどの記録的な
大雪となりましたが、一歩一歩、そして協力の輪が広がりながら
ここまで復旧が進んできています。
振り返ってみると、不謹慎かもしれませんが
この経験と活動というか雪掻き&別荘管理業務は楽しんでいました。
後ろを向いていたら疲れちゃうし、以前書いたように電気と水道が
無事でしたし、天気だって奇跡的に好天続きでしたし。
もっと遥かに大変な思いをされた方のいる3.11と比べれば、、
体力は使いましたが精神力が萎えることはありませんでした。
締めるのはまだまだ先で、きっと締めません。
今回の経験から今後に備え、行政始め別荘管理者・各業者の対応も
良い方向に変わっていくことでしょう。
ですので投げっぱなしな記録的記事を、一旦今回分で終えさせて
もらおうと思います。
通常の緩い軽井沢や個人記事に戻りながら、
必要な情報は、こちらでも届けていきますね。
大雪・台風・地震・気象情報カテゴリ。
http://sakuraikaruizawa.blog33.fc2.com/blog-category-35.html
3.11記事が懐かしく感じますが、風化させてはいけない災害です。
あと少しで、丸3年・・まだ日常生活に戻れない方も多くいる現実を
今一度噛み締め、出来る協力をしていきたいと思い改めるきっかけと
なりました。
ps:思いがけず多くの非コメや各所への連絡を頂き有難うございました。
復旧や救出の最前線にいる方と比べると呑気な発信で申し訳なかった
ですが、少しお役にたてたようで嬉しかったです。
これからお返事していきます。

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ひたすらに歩いて作った道は、畑を撫でる風によって跡形もなく
埋まっていました。 平和なことが、何よります。
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