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こんにちは。
ひとつ前の記事のとおり、スノーシューで歩いて旧軽井沢倶楽部の
状況を確認してきました。
13時頃、入口のブランシャールの森(ゲートから見える範囲は2車線
の除雪がされていましたよ)に到着した段階で、重機のペイローダー
が50m位雪をかき始めていました。
素人の自分には予想(理想)より遅く感じ、声をかけ先を忙してもらい
歩き進みました。一つ目の右カーブ(左手に浅間の見える黒い家有)
までは大雪の中一度除雪をいれたようで、そこまでは30センチ程度の
雪だったので楽に歩けました。
そこからは、キツネの足跡を追いかけながら、ふかふかの雪を踏み
こみながら歩きます。降雪後に多少沈んだようですが、スノーシューが
ないとズボズボ膝上まで沈む量でした。

緩やかな勾配ですから足が割と重い。3歩進んで呼吸をし、という
クロールの息継ぎみたいなペースにて、楽しいこと明るいこと、
昔の徒歩旅などを思い出しながら割と無心で進んでいきました。
14:30分頃に、三笠パークの上入口に到達。

三笠パーク滞在のおじさまで、スノーシューを履いて三笠パークから
ブランシャールの森の上の方に出て策をまたぎ、麓まで出ていると
教えてくれました。 どうやら定住者が複数いて閉じ込められている
模様。別荘管理者とは連絡は取れ、滞在者宅への最低限の歩道や
物の配達は出来ているようですが、このおじさまは薬や注射が必要な
定住者の代理で麓まで取りに行き届けて居る状況とのことでした。
明日には車で下ることを切に願っていましたが、
後ほど説明しますがこのルートはもう少し開通まで時間がかかります。。
旧軽井沢倶楽部。

上のゲートから暫く下りました。

眺望ゾーン入口辺りまで降りると、ブーツと引きずったソリの跡。
管理者からも、重機での除雪は遅れているものの、閉じ込められた
家庭との連絡や物資(灯油や食料)はソリに乗せて届けられている
模様、安心しました。

まだ巡りたい管理別荘がありましたが、下の方から小気味よい重機の
音が上がってきます。おお、除雪が勢いついて始まった模様。
その別荘はガスの残量も遠隔で確認でき凍結等の心配はまだ大丈夫
とのことでしたので、道路復旧後の近日改める事にし下りました。



結構体内の水分が奪われるようで、雪を舐めながら歩きました。
旨い雪、苦い雪、真っ白な部分をすくいましたが結構違いがある
のだと学習。パウダーよりも握れる雪がジューシーな感じで旨い。
良いペースで戻っているものの、スタートを同じくした重機の気配
が一向にありません。
あ、見えた。わ、ブランシャールの柵を少し過ぎた辺りまでしか・・

正直ちょっと、ムッとしました。これでは明日の三笠パークまでは
到底無理だ・・ こちらに気づき車を止めてくれたので少し話しを
聞いてきました。

聞けばこちらの方、南軽井沢の発地在住で、朝4時から除雪しながら
役場の横経由~鶴溜~星野と三井の森別荘地の分岐までを除雪し、
ブランシャールの森入口から旧軽井沢倶楽部を目指して毎日除雪を
続けてくれていた模様。あ、貴方でしたか・・・
13時に始まり、16時半までかけてもこの距離。
除雪救助の自衛隊さえ、今回は1キロかき進むのに1時間を要す状況、
各別荘地は道も太くなく破損等に気を遣いながら進めなければならず、
且つ掻いた雪を高い位置までリフトして重ねないと崩れてきてしまう
ものですから、それは時間がかかっても致し方ないことです。
道路の状況にもよりますが、恐らく1時間で300~500m程度の早さです。

酷使しすぎてタイヤチェーンも切れてしまい効率が悪くなったけど
チェーンもどこにもないし、やらないわけにはいかないしと。
でも、俺がやらなきゃ!という気持ちが凄く伝わってきました。
今日も出来るだけ進み、また明日早朝も来られるそうです。

職場に無事戻ると、朝発注のペイローダーの姿が。
この専用重機でも 今日星野別荘地や管理地の除雪できた範囲は
限りがあった模様。しばらく借りたので引き続き作業を進めて
頂きます。
社内の重機操縦者からも、労災的な症状が・・
神経を集中させながら、難しい重機を昼夜問わず操るのですから、
目を始め身体にガタがきてもおかしくない状況ですよ。
町内作業にあたっている方々も、きっと同様でしょう。
と、長くなりましたが実情はこういったところです。
プロが精一杯やってもこういう状況であることをご理解下さい。
それでも早く復旧を進めたいこと、早く終えてこの重作業から
解放されたい想いは、待つ我々以上にある筈ですから。。
ps:道路幅員が広くアスファルト敷きの旧軽井沢倶楽部は、
うまくいけば明日には下から上のゲートまで開通するかも
しれません。三笠パークからの脱出は、旧軽井沢倶楽部を
抜けて三笠通り経由で麓や病院まで出てください。
※この状況は、19日の15:40分頃のものでした。
これだけの降雪量及び鶴溜町道の除雪スピードからもう少し
時間がかかっても致し方ないと思っていましたが、小気味よい
重機の音は腕の良いオペレーターの方が作業を頑張って下さり
なんとこの日のうちに上まで除雪を完了されていた模様。
驚きました。また時間表示せず誤解を与えるようなお伝えを
してしまい関係者さま大変失礼致しました。
お陰さまで翌日には管理別荘の点検や灯油ガス補充も行えて
大変助かりました。
人気ブログランキングへ重機作業員さんを見かけたら、温かいものを差し入れしてあげて
ください。喜ばれている実感が、一番のモチベーションとなる
ことでしょう。。