前回の第一弾を終え、失業保険給付待ちの就職活動のふりをしたり
都内へ戻ったり、近場に出かけたりしていたけれど割愛に。
10/11日から第二弾の旅を再開しました。
前回までの記録 旅カテゴリ。 
11日。
天気はやや薄曇り、暑すぎず寒くなくちょうど良い気候。
バイクに冬支度に変えた荷物をくくりつけ、朝食を済まし、柔軟体操をしっかりして、仏壇の線香を上げて両親に見送られて11:50分スタート。
秋になると、訪れたくなる紅葉スポットが界隈にもたくさん。なので今回はなんとなーく軽井沢を目指し、R146号から草津へ向かい、直江津にてフェリーに乗車する事を決める。
鬼押しハイウエー は色とりどりの紅葉姿に変わりつつあり冬支度に向かっているのだとしんみり。 R59、R292号に乗り換えて
草津に寄った。 行楽の3連休中で賑わっている。渋滞をすり抜けて
西の河原露天風呂へ。 これから向かう雄大な北海道の温泉にも負けないだろう大きく広い温泉だ。泉質はすっぱく渋いっ!
14:40発。 白根山にさしかかると幻想的な絶景が広がってくる。高地の荒々しい山肌と滑らかな緑、黄と朱に染まる山々、雲、湯気、空・・最高だ。 遠くに見えてくる
エメラルドグリーンの湯釜、またゆっくりと
ハイキングで訪れたい絶景スポットだ お勧めですよ。

志賀高原を抜け、立ち寄る予定の
湯田中渋温泉郷 をそれちゃって中野市へ。市街を抜けて飯山街道に入りR292号で長野県を抜けて新潟の新井市へ。そしてあっさりと上越市に入り、夕暮れ時の17:20分
直江津港に順調に到着。

北海道まで学割が効き、人間とバイクとなのに10340円と破格だったのも嬉しかったな。早々に手続きを済ませ、近場のコンビニで船内食を買い込んで、22:30分乗り込み 23:55分北海道に向かい出港しました。
12日。
今回搭乗の、「
れいんぼうらぶ」ちょっと照れるネーミングながらかつて乗ってきたどの船よりも立派だった。 一番下ランクの2等寝台でもベットなのだもの、風呂サウナも充実だし清潔におっきいし、快適そのものだ。穏やかな船の旅は揺れは無いがけっこう暇だ。地図を眺めながらゴロゴロ過ごし、16:55分、室蘭に着港。
チキウ岬(地球岬)の先に沈む,オレンジの太陽は忘れられないなあ・・ こんなにもパノラマにぐるっと地球を見渡せる場はないでしょう 早くも北海道のスケールの違う雄大さを目のあたりにして気持ちが高揚してました。鼻息荒く北海道の旅スタートだ!
下る頃には随分暗く、まずR36号で苫小牧方面に進んでみる。この段階でまだ無計画だ。 暗闇の大通りを走っていたつもりがいつの間にか迷子にまってしまいR782号あたりをうろうろと。 それでも18:20分、
登別温泉に到着。硫黄の香り漂う、温泉街らしい空気感だ。 登別温泉街をぐるっと散歩するが意外と広くないようだ。いくつかのホテルは外来湯NGだったが、「
温泉銭湯 湯元さぎり湯」 を見つけて北海道1つ目の温泉に浸かる。 源泉掛け流し、硫黄泉と酸味のある白濁した湯と2種楽しめる。ぷはーと本当に極楽気分だ。綺麗で390円だったし泉質も好みで、冷え込んだ身体をじんわりと芯から暖めてもらった。ありがたいありがたい



今日はライダーと繋がりたくて、支笏湖脇の
「モーラップ樽前荘」 という変わった公共の宿を使ってみる事に。 R36からR276号、心なしか今までの移動距離より目的地への移動が遠い気がする。大地の違いか。 21時過ぎに到着。1000円(当時)という破格ながら素晴らしく綺麗で6帖和室も貸し切りだ。 地元のお祭りがあったようで客人もほとんど出かけていて余り交流が持てなかったが、貴重なライダー情報を教えてもらえて消灯の23時に快適に静かに眠りについたzzz
13日。
寒さで早めに目が覚めるも10時半頃までゴロゴロ・・窓辺より眺める支笏湖の紅葉が美しい。秋だ。それよりもどんよりと広がる空色が心配で、そう思うと支笏湖の湖畔に大きく波打っている。風があって気温が低い、雪くるかな。。体力溜め込んで、昼前に出発。
今日は、美瑛に出たい。6月に行けなかった温泉があるのだ。 R16号を千歳に抜け、R337からR274号にて、追分、川端、夕張に入りとみさとへ。 雨だ・・寒い寒い。途中見つけた
「樹海温泉はくあ」 に飛び込んで温まる。薄茶色の身体に効きそうな湯だ。時間も制限あるのでじっくりスピーディーに浸かって出発。 R274よりR237号へ。6月にも走ったルートに懐かしさが蘇るも、寒い・・・いつしか手がガチガチに震え出し、アゴがカスタネット化してきたので宿を決めて早めに滑り込もうと幾つかのライダーハウスに電話する。ゆとりをもって富良野に泊まろう。小雨の中猛ダッシュで走るも、前の車がパトカーに捕まった姿を目のあたりにしてしまい、その後押さえ気味に気持ちだけ早めて16時過ぎにはふらのに到着できた。
「宝来」という民宿風のライダーハウスだ。じじばば様二人で営んでいる1000円で泊まれる宿。でも温泉風の風呂がじんわ〜〜りと芯まで暖めてくれた。ふー救われたー

ほかの客が居ずに貸し切りだ。寝泊まりの広間のふすまの横でふつーに暮らしていて、風呂の感謝とすこし会話を楽しもうと試みるもシャイな感じで広がらず、日記書いたりTVみたりのんびり過ごし早く寝た。 あ、雪で目的の
「吹上温泉の露天風呂」 に行けなかった。明日再トライだ。

14日。
麓にも雪が積もっているじゃん! 覚悟はしていたものの、白さを纏った我がバイクを目のあたりにするとちょっと心が折れてしまった。「北の国から」でも宮沢りえが入っていた通称
「吹上露天の湯」。積雪で通行止めなそうな。北海道ツーリングの聖地でもあるこの場所に2度続けて訪ねられないのは辛い。旅の途中で再トライを決めて先を急ぐ事にした。
9:50分発。左右の靴にビニール袋をすっぽり被せた雨仕様でダッシュ。R38号を東へ急ぎ、降ったりやんだりの天候の中を
狩勝峠 まで抜けると、先ほどまでとは異なる風景が広がり空色も回復していた。 なんと広大なことか。北海道らしさを五感で受けながらランを楽しむ余裕も生まれてきました。
清水町にて、北海道入って初の名物食と巡り会う。
帯広「豚丼」 だ! 腹が減って店を選ぶゆとりがなかったのでドライブイン風のところで食べたのですが、先ほどまでの塗れと寒さのせいか、はたまた久々の贅沢だったのか、胸がつかえて苦しかった。贅沢したのに勿体ない・・お茶とともにかき込みながら先へ急ぐ。感想?たれが美味しく肉はややぱさついててもっと良い店を訪ねたかった。
帯広市内でホンダウイングを見つけてオイルチェンジで相棒を労る。プラグも交換だ。市内のワークショップで安いオーバーズボンと防水ブーツを買う。やっと北海道仕様に進化できた感じだ。
R38を幕別、豊頃、浦幌、音別(あ、音別だ。)、おお、「
しらぬが恋問」という道の駅 を見つけるも、今の自分には不要じゃいと通過し、17:00
釧路市街へ到着。
小さいかと思っていた町が大きくてびっくり、北国らしい活気が漂う明るい町だ。800円で泊まれるラーダーハウスに滑り込み、今日は相棒のために出費したので自分は自粛して静かに就寝。。
15日。
昨夜は同室のにいさんの歯ぎしりがひどく寝不足だ。早めに動き出して、
釧路・和商市場へ出撃です。ここでの「
勝手丼」なる名物 が今回釧路に寄った目的でもありまして、白飯の椀を抱えながら市場のお店を巡って好き放題などんぶりを完成させて満腹にほおばれるなんて、何と夢のある企画なのでしょう。しかも発祥は貧乏ライダーの腹と心を満たすためというところからですから、バイクで来れたからには贅沢しましょう。おっちゃんねーさん達との会話を楽しみ試食させてもらいながら1300円の控えめ丼(笑)完成。おまけしてもらってのものでしたから、実際豪華で心に沁みる旨さでした。海の仕事をしている人たちは、温かかったです。 嬉しかったので実家にも瓶いくらやたらこや数種類を送りました(送料着払い)。
久々に胸と腹一杯になって俄然北海道旅が楽しくなってきた。



釧路湿原は雄大だ。スケールが違うぞ なんだか脳裏に「キャロライナ」が浮かぶ程。アメリカのあっちの広大さを表現したかったのだろうが、、この
大自然豊かな釧路湿原からは生命のエネルギーをシャワーのように浴びて走っているかのような感覚があった。何かに迷ったら、またここに来よう。
鶴居を越え摩周市街を抜けて、R243号で
屈斜路湖・和琴半島湖畔着。 ここには評判の良い無料露天風呂が2つあるのだ。
和琴温泉のほうはシーズンオフでドロドロしていたが、
コタン温泉は最高だ。 源泉掛け流しの湖畔に浮かぶような混浴露天風呂。温度も管理も素晴らしい。近所のおっちゃんが20年前に作り愛情注いで維持してくれているようだ。
白鳥の餌付けもしていて入浴中にサービスなのかたくさん呼んでくれた。


久々に旅ライダーと一緒になり情報交換もできた。
ここで得た情報を元に湖畔のR52号から川湯、野上峠を越えR115で清里、R334号で南斜里経由、
ウトロへ。 オホーツク沿いの厳しい寒さ、風景、大自然を感じ堪能し、オシンコシンの滝を越えて、15:25分ウトロ港到着。ここの「
ウトロ港婦人部食堂 」に来たかった!
名物だという「鮭親子丼」 の1600円の価格に貧乏ライダーとしておののくも、ここまできて名物に触れないとと奮い立たせ、注文。「ちょっと大盛りで」と一声足すと、丼から溢れんばかりに盛って運んでききてくれた。 嗚呼・・旨い。ここまでの道のりと、この古い漁港のおばちゃんの優しさに触れながら、古い店内で喰うのが旨い。いくらが米と手をつないで喉の滑り台を降りているような絵が浮かぶほど、幸せな一杯でした。ごちでした。

斜里まで戻り、山を見上げると、白い。羅臼岳は雪だ。もうひとつのカムイワッカ湯の滝もこの時期はぬるいし危ないしと伺い、知床峠を越えてもう一つの聖地である
羅臼温泉熊の湯 を目指したかったが、、断念した。
Uターンし
ライダーハウスクリオネへ。1000円で
モール泉の珍しい温泉付きの安宿だ。北海道はラーダーに優しく宿泊費安価でたくさんの選択肢があるから嬉しい。手作り感満載だけど落ち着くなー好き。こういうの趣味の範囲で将来やりたいと本気で思った。しかし、この時期ライダーになかなか出逢えない。孤独な夜だ。
16日。
早起きしてモール泉の朝風呂。今日は刺激的なルートを走る予定。
R244号に出る。遥か彼方までどんより曇り空だ。いくら走っても風景が変わらない雄大な大地。海脇の濤沸湖を越えて、おお、
あの網走市だ。プリズンタウンだ。 が、雨へと変わった天候でテンションが上がらずに通過。刑務所前も通過。網走湖、能取湖を越え
常呂町 に入った所で「浜焼き」の看板が。カップ麺食べたばかりだったので通過するも、地のものを食べずして旅語るなかれと引き返し、ホタテ浜焼き2個315円を注文ししばし待つ。待っているうちに服が乾いてきた。 うわあ、デカい!肉厚だ。香ばしくてほくほくで2個食べる勢いであっという間に2個たべきってしまい迷う・・次の出会いもあるだろうと名残惜しくも美味しい余韻に浸りながら元気をもらって出発だ。
R961サロマ湖通過し佐呂間で給油。R103号の留辺蘂町(るべしべ)で雨だ。R39で強雨に。何とか石北峠を越え
大雪湖 へさしかかった頃にはヒョウに変わった。痛い、冷たい、きつい、寒い!それでも先へ進まねば。ガタガタ震えながら、
層雲峡温泉黒岳の湯へ。 なんだかスキー場にきているような雰囲気だ。でも、助かったー 温まった。
雨が弱まってきた。でも路面が濡れていて凍りそうで危険だ。慎重に峠を下っていく。夕方には旭川市街に入るも、お目当てのライダーハウスが開いていない。他にもふつーの宿しか見当たらない。どうしよう、まず空腹だ。旭川ラーメンが有名だが、ツーリングマップルで惹かれた店があり「
しょうがラーメンみづの」 を訪ねる。 おお、ボロい。なんだか戦後復興の東京を思い起こすような雰囲気(に当時は感じた)。シンプルな支那そば風に見えるのだが、、感動してしまった。 当時540円という安さながら、ヒョウにやられた寒さもあったのだろう、湯気朦々と霞む薄暗い古い店内で、希望の光に出逢ったような衝撃。しょうがの入ったスープがこちらを察したかのように染み入りポカポカと気持ちまでも温めてくれたのでした。 旨いと思った。あったかーいラーメンでした。
3000円台の健康ランドしかなさそうなのだが、旭川駅でタウンページを広げてみると、近場に
オスパーというサウナ がある。 電話をすると、朝方4時までにチェックアウトするとサウナ料金の1050円で良いという奇跡。早速伺い、予想外に充実な施設内で風呂に浸かりTVやマンガを読みふけって朝方まで十分に温かく休まりました。
17日。
出発して1週間かー 自由で縛られない良いペースの旅だ。
3:30分に目覚ましをして、充血な目のまま朝風呂の薬湯へドボン。染み入って再生されていく感じ。ネットにも久々触れられて情報を集め、朝4時ギリギリに店を出る。ありがとう!旭川が好きになったよ。
まだ寒く、コンビニをハシゴした後に旭川駅の待ち合い場で仮眠。結構人が利用するものだ。 明るくなり、旭川ラーメンの先駆けらしい
「らーめん青葉」へ行く。朝9時からやっていた。 グツグツ煮ない静かなスープで深い味わい、飛び抜けたインパクトがある訳ではないが、旭川の民の日常食として発祥したのでしょう、ここでも優しい温かさを感じる事ができた。
町で作業撥水ブーツを買い履き替える。次第に空が明るくなり、こんな日は美瑛を目指したくなり出発。
R237からR452号に入って
パッチワークの路へ。 6月に訪れて以来だけど懐かしい・・ 秋だ、
美瑛の秋、美しい。豊満で滑らかな大地に色とりどりの紅葉と農作物の鮮やかな緑。澄んだ青空と抜けるような白さの雲、完璧だ。感動的だ。




ぐるぐるっと駆け巡った。にこにこした。暫く浸りたいと思った。
美味しい空気と風景に腹が減り、量を食べたいと
「富川食堂」。名物のカツ定食がでっっかくて、キャベツなんかも半玉刻んでると思える程大量。ここでも久々に満腹な幸せに包まれましたよ しかも700円、素晴らしい!
その後もう一度美瑛をゆっくりと巡り、6月泊まった
ポテトの丘YH も遠目で覗く。その時の旅も素晴らしかったなー。 ふらのの近くまで来ているのでもう一度、
吹上露天の湯 を目指ずぞと十勝岳を登り始めると、雪山が迫ってきた。 駄目だ、電話してみると美瑛ルート封鎖だった。上富良野ルートを目指したけれど、アイスバーン道路では相棒のバイクへの負担も大きいし、そもそも混浴に人なんていないだろうと気がつき、再度断念。
で、富良野の「
ライダーハウスログ由縁 」 に辿り着き、おっきな木の丸太をくりぬいた湯船のある手作り感のログコテージに1000円で宿泊。 気持ちのよい時間を過ごした満たされた1日、しめっぽい布団ながら気にせずぐっすりと眠りにつきましたzzzZZZ

つづく。
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