こんにちは。
この冬&来年に向けた薪ストーブ用の薪準備が忙しくなってくる時期ですね。
夏の強い日差しで薪の乾燥を促進させるには、できれば木々が水を吸っていない
秋から3月初旬頃までの木を伐って玉切りして積んでおき、薪割り作業が行い易い
気候となる春~梅雨前までが、絶好の薪準備期間だと思っています。
・・ええ、毎年それが叶わず秋に慌てて割るんですけれど。。
さて、今回 貴重な場に遭遇できましたのでお伝えします。
【 重機を使わない高木の伐採 】家を建てる際、また日照通風確保などのために、成長しきった大きな木を伐採や
枝の剪定が必要となる(なった)方も多いと思います。
平地で量が多いようでしたら重機(クレーンなど)を使って効率よく作業を進める
のが良いのですが、
「斜面地で重機が届かない」
「伐採の本数が少ないので重機使うと割高で・・」
「よかれと思って残した木をやっぱり伐りたい」
などなど 重機に頼れないシーンも結構あるかと思います。
我が家もそうでして、傾いて電線に接触しているものや家に倒れ込んでくるような
曲がりのものもあってヒヤヒヤしていたのですが、薪準備も必要なこの時期に
思いきって伐採の依頼をしてみました。
様々な支出が重なって大変な時期ですので相当比較検討したのですが、最終的に
こちらの方に依頼をして正解でした。
・・・神業を観た!!




これ、何が凄いって、いくつも突っ込みどころがあるんです。
まず、チェンソーお持ちの方は分かると思いますが、片手で操って伐れますか?
垂直に伐り落とすことは出来ますが、業務用チェンソー(STIEL製は重たいのです)
を片手で横に構えて腕力と手首だけで伐っているのです。
しかも依頼の中には堅い栗の木や重たいミズキなんかも入っていました。
次にバランス感覚。
特に斜面地の木は曲がっているものが多く、作業員の体重(自重)で伐採中に
折れたり根が堀りおきて倒れたりといろんな危険が付きまといます。
枝を切り落とすと重心が変わりビョーンとメトロノームのように揺れることも。
そもそもこんな状態でチェンソーもって作業しているのですからそれだけでも
凄いこと。
度胸・腕力。
これがないと何もできません。命綱なしで腕力だけで登って行くのですもの。
小柄の方ですが、ベンチプレス300キロ挙げられる痩せマッチョの達人です。
樹木知識。
木によって、剛性柔軟性、樹皮、含水量、重量等々 全てが違います。
同じような作業でも、木ごとに対応を変えていかないと事故に繋がります。
その木によってかけられる自重の限界点とか折れやすさ滑り易さなんかも
経験から完璧に把握されています。 季節によっても異なるようです。
他にも私なんかでは気付かない凄さがいっぱいあるのでしょう。
凄いです。立ち会えたのはほんの一瞬でしたが、興奮して木のまわりを
くるくる廻りながら眺めてしまっておりました。
町内でも高所作業の伐採できるベテラン職人さんは結構いらっしゃいます。
ただ一番の違いは 「 腕力

」 みたいです。
この高所作業、引力で伐り落としていくだけの作業ではありません。
屋根にかかっている枝は、そのままでは直撃してしまいますから、
まずは伐採確度ねじれ確度枝の跳ね返りなどを考えながら刃を入れて、
あとは、この木に登り右手に5、6キロのチェンソーを抱えながら、
時には数十キロ単位の太い枝を 左手で握って適切な場所まで移動させ
屋根や枝に接触しないようにして落としていきます。
下から見上げるよりもはるかにデカい枝達。
落下したものを試しに両手で持ち上げてみましたが、、無理。
移動すら無理のものもたくさんでした。。

この太いカラマツも 上から順々に丸太状に伐り落としていきます。
『 木はねえ それぞれ1本の植木だと思って見てあげなきゃ可愛そうだよ。
ただ伐り倒すんじゃなくて、枝の選定で生きるものか、間引いて次の命に
繋げてあげるべきか その木の健康状態や寿命や周辺環境を見ながら
選んで伐っていってあげないと。 』
そうおっしゃる職人さんは、町内の某ボランティアにも協力している植物の
スペシャリストさんでもありました。
良い出会いと、素晴らしい作業に遭遇できました。
もし別荘やお住まいの方で、このような伐採を必要とする方がいらっしゃれば
ご紹介しますのでご連絡下さい。
まさに神業・・ 軽井沢にとって 必要な方でした。
軽井沢の緑を陰ながら守ってくださっているお方です。